プログラミングを始めたきっかけと7年後の今
エンジニアになって7年が経った。31歳になった今、どこから来てどこへ向かっているのかを振り返ってみようと思う。
始まりは「業務が嫌だった」
大学を卒業して入ったのは食品会社の営業だった。エンジニアでも技術系でもなく、ただ「なんとなく大企業に入れた」という理由で就職した。
営業の仕事自体は嫌いではなかったが、報告書や集計作業がとにかく多かった。同じフォーマットのExcelを何十枚と手で更新する毎日だった。
「これ、絶対自動化できるはずだ」と思ったのがきっかけだ。
24歳のとき、Googleで「Excel 自動化 方法」と検索した。そこから「VBA」というものを知り、Udemyの講座を買って独学を始めた。
最初の成功体験
営業所の月次報告書の更新を自動化するVBAスクリプトを書いた。それまで毎月3時間かかっていた作業が10分になった。
同僚に見せたら驚かれた。上司に見せたら「これ、全社展開できないか」と言われた。
その瞬間、「コードを書くことは価値になる」と初めて実感した。それまでプログラミングは「特別な才能がある人のもの」だと思っていた。でも自分にもできた。それが嬉しかった。
転職するまでの2年間
VBAの次にPythonを学んだ。Pythonはできることの幅が広くて、Excelだけでなくウェブからデータを取ってきたり、メールを自動送信したりできるとわかった。
会社の仕事をしながら、夜と休日に独学を続けた。Qiitaで記事を書いて知識を整理した。朝5時に起きてコードを書く生活をしばらく続けた。
転職活動を始めたのは入社3年目の春だった。エンジニアとして採用してもらえるか全く自信がなかったが、GitHubに上げていた自作ツールのポートフォリオを評価してもらえて、中小のWeb開発会社に内定をもらえた。
エンジニアとして働いた最初の2年
転職してからは苦労の連続だった。VBAとPythonしか知らなかった私に、JavaScriptとRuby on Railsの実務が始まった。
コードレビューで指摘されるたびに落ち込んだ。会議についていけないこともあった。「向いていないのかも」と思った夜が何度もあった。
でも、周りのエンジニアは思っていたより優しかった。わからないことを聞けば丁寧に教えてくれた。「そんなこともわからないの」という反応をされたことはほとんどなかった。
少しずつ仕事をこなせるようになって、任せてもらえる範囲が広がっていくのがわかった。
フリーランスへの転身と在宅ワーク
エンジニア歴4年で一度フリーランスに転じた。1年ほど経験して、今は在宅中心の正社員に落ち着いている。
フリーランスの自由さは魅力的だったが、妻が体調を崩した時期に「やっぱり安定した収入が必要だ」と感じた。
今は在宅ワーク中心で、業務の合間に個人開発をしている。7年前の自分が見たら「そんな仕事の仕方があるのか」と驚くと思う。
7年後の今、思うこと
プログラミングを始めた理由は「業務の自動化」だった。今もその本質は変わっていない。面倒な作業を自動化したいというモチベーションが、今でも個人開発の原動力になっている。
エンジニアというキャリアに後悔はない。ただ、技術は常に変わり続けるので、止まったら後退する感覚がある。AIツールの登場でその速度はさらに速くなった。
7年後の38歳の自分が何をしているかはわからない。でも、何かを作ることをやめていなければいい。そのくらいのざっくりした方向感を持って、今日もコードを書いている。