肝硬変の妻を支えながら在宅ワークする日常
「在宅ワーク + 家族の介護」というと大げさに聞こえるかもしれないが、実態は「仕事しながら妻のサポートもする日々」という感じだ。妻の肝硬変の治療が始まってから1年以上、在宅で仕事をしながら妻を支える生活を続けている。
具体的に何をしているか、どんな工夫をしているか、正直に書いてみる。
一日のタイムライン
在宅ワークの日のだいたいの流れはこんな感じ。
5:00〜 起床。妻より先に起きて、集中が必要な作業を進める。コーディングやライティングなど、静かな時間にやった方がはかどる作業をここに入れている。
7:00〜 妻が起きてくる。朝食の準備をして一緒に食べる。妻は食欲が安定しない日があるので、消化に良いものを中心にしている。食事は私が担当することが多い。
9:00〜 本格的に仕事開始。妻は自分のペースで過ごしている。ちょくちょく声をかけあいながら、お互いの状態を確認する。
12:00〜 昼食。一緒に食べることが多い。病院の予約が入っている日はここで出発することもある。
15:00〜 妻が疲れて横になることが多い時間帯。私はこの時間を集中して仕事に充てる。
18:00〜 夕食の準備。妻の体調に合わせてメニューを決める。良い日は普通の食事、しんどい日は消化の良い軽めのものにする。
22:00〜 就寝。夜更かしは基本しない。妻が十分な睡眠を取ることも治療の一部なので、生活リズムは揃えるようにしている。
通院の付き添い
月に2〜3回、診察や検査のために病院に行く。私は基本的に付き添う。
付き添う理由は二つ。一つは「一人で行かせるのが不安」という感情的な理由。もう一つは「医師の説明を一緒に聞いて、正確に理解したい」という実際的な理由だ。
医師の説明は専門用語が多く、患者本人は緊張していることもあって、後から「先生が何て言ってたっけ」となることがある。私がいることで、帰り道に「あの話はこういう意味だったよね」と確認し合える。また、私から質問することで医師との対話が深くなることもある。
病院が半日仕事になる日は、前日か当日の早朝に仕事を前倒しして進めておく。在宅ワークの柔軟さがここで活きている。
食事の管理
肝硬変の治療において食事管理は重要な柱の一つだ。塩分制限、タンパク質の適切な摂取、アルコール禁止——医師からの指導を踏まえて、献立を考えている。
料理は元々そこまで得意ではなかったが、必要に迫られて覚えた。今は「肝臓に優しい食事」の引き出しが増えてきた。
参考にしているのは管理栄養士が監修した料理本と、主治医から紹介されたリーフレット。「これ食べていいの?」という疑問は、診察のときにリストにしてまとめて聞くようにしている。
在宅ワークとの両立でしんどいこと
正直に書くと、仕事の集中と妻のサポートを同時にやることは、思ったより体力と気力を使う。
妻がしんどそうにしているのが見えると、仕事に集中できない。逆に、妻の調子が良い日は自分もよく動ける。妻の体調と自分の仕事の生産性が連動している感覚がある。
「仕事の納期と妻の体調が同時に来る」という状況は、正直しんどい。そういう日は優先順位を決める。妻の急な体調変化は仕事より優先する、と決めておくことで、迷いが減った。
事前に「こういう状況では仕事より家族を優先する」と自分のルールを作っておくと、判断のストレスが減る。
自分の時間とのバランス
サポート側が追い詰められると、長続きしない。私もそれを最初に意識した。
意識していること:
– 一人の時間を作る: 妻が休んでいる時間に、30分でも「完全に自分のためだけの時間」を作る。コードを書く、ブログを書く、ゲームをする——なんでもいい。
– 溜め込まない: しんどいことはしんどいと妻に言う。「頑張ってるね」と言ってもらえるだけで、かなり楽になる。
– 完璧を求めない: 全部うまくやろうとしない。食事がコンビニになる日も、洗濯が溜まる日もある。
まとめ
肝硬変の妻を支えながら在宅ワークをする日常は、工夫と割り切りの連続だ。
具体的にやっていること:
– 早起きで集中時間を確保する
– 通院には必ず付き添う(情報共有のため)
– 食事管理を担当し、一緒に同じものを食べる
– 「妻の体調 > 仕事の納期」という優先順位を先に決めておく
– 自分の時間も意図的に作る
理想的にこなせる日ばかりではないが、続けることが大事だと思っている。一日一日の積み重ねが、妻の治療を支えることになる。